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子どもを弟夫婦に託して失踪した主人公トラヴィスが、砂漠で放浪していたのを数年ぶりに見つかった、というところから話が始まる。
緩やかに息子・ハンターと心を通わせたトラヴィスは、唐突に、元妻を探しに行く。マジック・ミラー付きのテレクラのようなところで彼女が働いているのを見つけ、怪しまれつつも、彼女に自分が誰であるのかを明かすトラヴィス。彼は嫉妬心から元妻を執拗に束縛したが、子どもが生まれると反転し、元妻の方が何も満足できずにおかしくなっていった。子どもによって自分を男が縛り付けている。そこから逃げ出していく、けれども男が現れて引き止められる、という夢。そうした語りを聞かせることで、トラヴィスは、自分だ、と伝える。そこには悔恨と悲しみが込められている。
ハンターと元妻のジェーンが出会うことを、トラヴィスはセッティングし、自分はどこかへ消えていく。自分がその人を幸せにできない、と知っているから、というなんとも悲しい映画。ただ、その原因というか、大元の出来事については実は語られるだけで、それそのものは描写されない。むしろ、空洞、空虚、自分はもう関わることができないという虚しさがそこに横たわっている。