やあ、落下の解剖学(字幕/吹替)を観ているよ。Prime Videoを今すぐチェックする
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山中の家で、父親が不審死。3階から落ちたものと思われたが、自殺ではなく他殺の可能性から裁判へ。と聞くと、サスペンスかのようなのだが、裁判が進むにつれて母親の、子どもの、夫婦のバックグラウンドが徐々に明かされていく。夫婦喧嘩の録音を聴くシーンは圧巻。父親はいかに自分がアンフェアに扱われてきたかをしつこく主張し、他方母親は一方的なことを言うな、と退けようとする。聞いていると、どちらの主張にも正しいものが含まれているように聞こえてくる。確かに彼女は作品を奪ったように思えるし、フェアに家のことにコミットしていないと思う。浮気も繰り返している。父親の方が自らどハマりしていってるのは確かにその通りで、捨てたアイディアというのもあるのだろう。才能の差から、アイディアを育てる力に委ねたくなったのかもしれない。しかし…という、答えの出ないことに思えてくる。裁判に巻き込まれるダニエル、とにかくかわいそうなんだけれど、一つの物語として、いつか消える、という父親の語りを想起する。それはある一面で、他殺ではなく自殺ではないかという結論を選ぶ。それは付き添いの女性が採択していた態度を実践したものだろう。裁判は終わった。けれども、この壊れた家はもう2度と戻らない。だからどうというわけではないんだけれど、そういう物語を観ました。