アモーレ

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再びイタリア映画。フェリーニかと思ったら、脚本がフェリーニなだけで、監督はロッセリーニという人らしい。知らんかった。
アモーレは2部構成で、1部は愛人と不安げに電話する女性が延々と部屋の中でドタバタしている。泣いて、電話切れてパニクって。観てると女性の語りの中からイメージが浮かび上がってきて、疑念とか不信が影を落としてくる。そういう風に撮ってある。
2部は聖人に出会ったという妄想を語るホームレス女性なんだけど、処女懐胎と本人は思い込んでいるのが実際には性被害によるものであるという。彼女は馬鹿にされて、酷い目にあって、山羊に導かれて丘の上の教会で赤ちゃんを産む。アモーレとは、という感じなんだけど、何も自分の中に持っていない空虚な人というのを描くのがフェリーニは上手いな、と思った。その人にとっての愛が、自分を埋めてくれるものなのか?愛とは?という映画だったように思う。
余談だけど、「道」はこれをもっと膨らませたものかもな。「8 1/2」は、もっと変形しちゃってる。あれはもう別物。